親の生活に関すること
気持ちへの対処
さまざまな思いでいっぱいになることは自然な心の反応
お子さんが小児がんと診断されたとき、頭の中が真っ白になってしまったり、自分を責めてしまったり、わが子を失うかもしれない恐怖や不安など様々な思いでいっぱいになる親御さんは多くいらっしゃいます。これらは自然な反応です。診断と同時に治療法や検査などで意思決定を迫られる場面も多く、精神的な負荷が強く出てくることがあります。気持ちの整理が追い付かず、判断に迷いが生じることもあるでしょう。治療に入ってからは治るという強い気持ちを持てるときと、不安や罪悪感、怒りや孤独感など悲観的な気持ちに心がシフトするときもあるでしょう。
さまざまな思いで心がいっぱいなときは
お子さんがとても痛そうにしている、苦しそうにしている姿を見ているのが辛い。病気にかかってしまったことが受け入れられない。このように様々な思いで心がいっぱいになってしまうときは、一人で抱え込まずに話を聞いてもらいましょう。普段から話を聞いてくれるご家族や友人でもいいですし、医療スタッフにもぜひ声をかけてください。また、頭に浮かぶことを紙に書いたりすることで気持ちが整理されていくこともあります。
目の前の、できることから
何も手につかない、不安で押しつぶされそうになる、そのようなときはできることからはじめてみましょう。例えば食事をとる、シャワーを浴びる、入院に必要な荷物をそろえるなどがあります。まだ起こっていないことを考えすぎると不安が強くなることもあります。気持ちの波は続きますが、少しずつ順応していきます。
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こちらも参考になるかもしれません(外部リンク)
- 公益財団法人 がんの子どもを守る会
- 病気や療養生活の相談に関する情報が提供されています。
◆これからの治療や生活について知りたいとき
- 国立がんセンター がん情報サービス がんと診断されたあなたに知ってほしいこと
- 患者さん向けとなっていますが、ご家族にも役立つ内容が多く含まれています。冊子としてダウンロードすることも可能です。
- 国立がんセンター がん情報 「重要な面談にのぞまれる患者さんとご家族へ」
- 医師からの治療方針の説明を受けるときなどにご活用いただけます。
- 海外がん情報リファレンス 一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)小児がんの子どもを支える
- 日本語動画はこちらから
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- 相談窓口、全国の患者会 小児がん 患者会ネットワーク
- 地域別、疾患別などで親の会の情報がまとめられています。
- AYA Life
- 15歳から39歳にある方をAYA世代と呼びます。こちらのサイトでは,特にAYA世代の患者さんに関する情報や体験談について知ることができます。
- 国立成育医療研究センター Story みんなの物語 仲間を感じる・自分を想うプロジェクト
- 小児がん患者・経験者・保護者の心理社会的困難共有ツール開発のためのサイトです。こちらでも他のご家族の体験談を知ることができます。
- 小児がんコミュニティ 手をつなごう。
- 小児がん経験者の親御さんで運営しているコミュニティサイトです。フォーラムでは他のご家族に質問をすることもできます。
- NPO法人キープ・ママ・スマイリング つきそい応援団
- 付き添い入院に役立つさまざまな生活情報を掲載したクチコミサイトです。
先輩ママ・パパの知恵や知見を、新しい付き添い者と共有することで付き添いのつらい体験や思い出をよいものに変えて前進していただきたいという思いを込めて運営しています。