入院生活を知る

生活に役立つ情報を まとめています。

子どもの生活に関すること

検査や処置を受ける

 入院をすると初めて聞くような処置や検査が多く、お子さんもご家族も緊張しながら過ごしていらっしゃることかと思います。お子さんにとって何が起こるか分からないという状況は怖いことですので、お子さんの心の準備ができるように伝えていきましょう。

お子さんに伝える前の準備

 お子さんに伝える前に、検査について分からないことがあれば医療スタッフに確認しましょう。検査の前に必要な準備(食事や飲水の制限)や検査を行う場所、骨髄検査の一連の流れなどについて整理しておきます。


お子さんに伝える時

 お子さんの年齢や性格に合わせて、分かりやすい言葉で正直に説明しましょう。必ずしも検査の詳細を伝える必要はなく、お子さんが実際に体験することを中心にお話すると分かりやすいと思います。そして、処置室に持っていきたいものを一緒に決めたり、検査が終わってからの楽しみを一緒に考えたりなど、乗り越える方法についてもお話してみてください。

例えば…


お子さんが嫌がった時

 お子さんに伝えた時に嫌がったり、怖がったりする様子があれば、「嫌だなって思うんだね」「怖いなって思うんだね」とお子さんの気持ちを受け止めてあげてください。検査や処置が終わった後も、お子さんの思いを聴きながら、頑張ったことを伝えてください。親御さんが気持ちを分かってくれていると思えることが、お子さんの安心に繋がります。

医療者が心がけていること

 医療スタッフはお子さんが安心できるような環境を整え、お子さんとのコミュニケーションを大切にすることを心がけています。そのため、医療スタッフがお子さんについてお伺いすることもあると思います。お子さんの好きな過ごし方や苦手なこと、配慮してほしいことがあれば、遠慮なく医療スタッフに伝えてください。お子さんが自分の気持ちを受け止めてくれる、安心できる場所と思えるような環境を一緒に作れたらと思います。また、処置や検査による苦痛を和らげるために、痛み止めの塗り薬や、眠くなるお薬などを使うこともあります。お子さんの様子で気になることや、お子さんが心配していることがあれば、医療者に相談してみてください。

私がお答えしました

東北大学病院
チャイルド・ライフ・スペシャリスト 渡辺 悠

最終更新日:

こちらのページも見られています

こちらも参考になるかもしれません(外部リンク)

国立成育医療研究センター チャイルド・ライフ・サービス室のホームページ
「お子さんが手術を受けるとき」、「お子さんが注射を受けることになったとき」というページにお子さんへの伝え方やサポートのコツについて紹介されています。
MRI検査のプリパレーションの動画
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 ポケモンといっしょにMRIのようすをみてみよう!
バイエル薬品 シロクマンのMRIアドベンチャー(お子様向けMRI検査アニメーション動画)
MRI検査自体に痛みはないものの、どんな検査か分からないまま受けるとびっくりするお子さんも多い検査です。心の準備ができるように、お子さんと一緒に見てどのように検査を受けるかを相談するきっかけにしてみてください。
東北大学病院小児腫瘍センターのホームページ
お子さんへの病気の説明という項目に発達段階別の支援のコツについての情報が掲載されています。
Numerous Kids Health
英語のページのため必要時、翻訳機能をご利用ください。
ご利用方法はこちら
Numerous Kids Healthは、1995 年に Nemours の小児科医 Neil Isenberg, MD によって設立され、出生前から 10 代までの子供の健康、行動、発達に関する信頼できる情報を提供すサイトです。(サイト訳)特にリンク先のPeople, Places & Things That Help(役立つ人、場所、もの)のThings(もの)の中には、CT(CATスキャン)、心電図、MRI、レントゲンなどの子どもの受ける検査処置の動画がビデオで閲覧でき、どんな処置なのかの準備に役立ちます。