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ご家族へのメッセージ

東北大学病院
小児腫瘍科・小児腫瘍センター
笹原 洋二 先生

お子さんが小児がんと診断されたときの不安は計り知れないものです。小児がんの治療は格段に進歩して治癒率も向上しており、病気が治ったあとの長期的な生活の質を考慮した治療も行われています。小児がんの治療や生活は “ひとりではなく、みんなで不安や悩みを共有して克服する” ことが大切です。多職種による小児がん相談員が真摯に対応致しますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。

2023年4月5日

北海道大学病院 小児科 真部 淳 先生

お子さんが小児がんと診断されるのはとても大変なことです。そこから非日常的な毎日が始まります。先は長く、いつ終わるともしれない。でも必ずゴールは来ます。治るか治らないかは治療を始めてみないとわからないことも多い。治癒率90%でも、残り10%の患者さんには何かが起こるし、治癒率50%以下でも、治る患者さんは結構いる。なので、診断を告げられたら開き直るしかないです。ただし、治る場合にはその後もちゃんと成長発達して欲しいので、できるだけ普通に育てる、でも治らない場合も考えてその子のためにできるだけのことをする。でもよく考えたら、これは通常の子育てと同じですよね。なので、治療の道のりを非日常とは考えず、日常と考えて、孤立せずに家族や仲間と協力して毎日を過ごせるとよいと思います。治療がゴールに達すると、子どもたちは「治療は大変だったけど、入院生活にはいいこともいっぱいあって、自分は損したとは思わない」と振り返るものです。それこそ、小児期に顕著な「レジリエンス」だと思います。親御さんは肩の力を抜いて、お子さんに導かれるままついて行けばよいと思います。そうすれば、やっぱり子どもは若く、常に前向きなことがわかり、逆に励まされるでしょう。それは、私たち医療者が小児がんの子どものケアを続けていくための力でもあるのです。

2023年3月8日

国立成育医療研究センター
小児がんセンター長
松本 公一 先生

小児がんと診断されて、困っている親御さんは多いと思います。ちょっとした経験談を聞くと心が軽くなります。一人で悩まずに、このサイトをみて、みんなで支えていることに気づいていただけると嬉しいです。

2023年4月20日