Q&A

実際的なことは個々の病院の 状況によって異なりますので、
専門職の皆さんに 相談してみましょう

#09 傷跡のケア
手術で太ももに大きな傷が残りました。プールは行きたいけれど水着で傷が目立つのが嫌だと言っています。何かいい方法はありますか

回答

 手術後の傷を本人が気にしている場合は、テープやボディ用ファンデーションを用いてカバーすることができます。傷跡ケア用として販売されているテープもありますが、術直後から数カ月の間使用するものであり、時間が経った傷をカバーするのには必要ありません。肌色にあったサージカルテープを使用するので十分です。中高生では友達に「どうしたの?」と聞かれるのではないかと心配する子もいます。その時は「傷があって、紫外線に当たるといけないからテープを張るように言われている」と説明すると、それ以上聞かれることはありません。答え方を準備しておくと安心できます。

 ボディ用ファンデーションは、一般に顔に使用するファンデーションに比較し、汗や水、こすれに強く、温泉やプールに入っても落ちません。専門の製品を扱っている化粧品会社がいくつかあるのでサンプルをとりよせたり相談してみるのもよいでしょう。使用後はファンデーションの説明書に書いてある方法で落とすようにします。
 傷跡が気になる場合に形成外科にて目立たなくする手術が受けられることもありますので、主治医に相談してみましょう。


私がお答えしました

国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター
公認心理師・臨床心理士 藤間 勝子

最終更新日:

こちらのページも見られています

こちらも参考になるかもしれません(外部リンク)

▶︎ 国立がん研究センター 中央病院 アピアランス支援センター
アピアランスケアに関する情報が網羅的に整理されています。
▶︎ 東京都保健医療局 がん患者および家族一般都民向けの正しいアピアランスケアの情報
基本的なケアの考え方や具体的なケア方法について書かれています。
▶︎ がんwith 若い世代(15~39歳)によくある悩みと対処法 外見の困りごと
外見の困りごとに関して、AYA世代の方向けの視点で整理されています。