実際的なことは個々の病院の 状況によって異なりますので、
#4 夫婦間での意見の違い 子どもの病気に関するいろいろなことについて話し合うと、夫婦で意見が違うことがあり、最近は話し合う時間もとれず夫婦関係が心配です。
回答
意見が一致しなくても、まず、夫婦で話し合うことが何よりも大切です。
男性と女性では脳の機能が同じではなく、ものごとの捉え方、考え方、大切に思うことの優先順位が異なると言われています。自分の考え方や価値観と相手の考え方や価値観がいつも一致するとは限らないことを理解しましょう。
話し合いをしない限り、意見が一致するのか、意見が異なるのかは分かりませんよね。だからこそ、話し合いが大切なのです。
話し合いは、自分の考えを相手に伝えるだけでは成り立ちません。ましてや自分の考えを相手になんとか飲みこんでもらおうとするだけならば、それはもはや話し合いではなく説得に過ぎません。
夫婦がお互いに考えを伝えるのと同じくらい、相手の話をよく聞いてその内容を理解するよう努めることが、話し合いのコツです。
その時に、話し合いの相手は子どもの病気に立ち向かう同志であり、その意味でお互いに対等であることを意識し、相互の役割を尊重することが大切です。
話し合いのたびにこの前提を言葉にして確認してもよいかもしれません。
そして「そもそも意見が一致しなくて当然だ」をスタートラインにして、率直に意見を述べ、相手の考えを興味を持って耳を傾けましょう。けっして相手の意見を「よい」「わるい」で判断しないよう心がけることが特に大切です。
意見を一致させなければならない状況は実はそう多くないはずです。意見が平行線をたどったとしても、互いの考えが衝突せず、それぞれの意見に従って行動しても子どもに対してよさそうなかかわりが増えるのであれば、それはそれで良いのです。
自分の意見がいつも正しいとは限りません。時には相手の意見に譲歩したり、妥協したりしても良いのです。
相手が同じ目的を持ったパートナーであることを忘れず、互いに尊重し合う関係性を築くことが、子どものためになりますし、本来あるべき話し合いの姿勢なのではないでしょうか。
主張のし合い対立ばかりしていると話し合う気持ちと機会は失われていくでしょう。逆に少しの時間でも話し合う必要性を認めて対話し続けることができれば、話し合う機会は確保でき、少しの時間でも効率よく話し合えるようになるものです。
できれば話し合いははじめは対面で行ってもらいたいと思います。互いに話し合いがきちんとできるようになれば、LINEでもメールでも意思疎通は可能になります。
夫婦で話し合うことが何よりも大切です。